インドのベビー衣料市場の現状：アマゾンなどの山積み投資、1年で3倍規模に拡大！

 

インド経済時報によると、過去1年間に約6社の大手小売店やブランドがインドでベビーウェアを発売し、ベビーファッションカテゴリーの市場規模は急速に3倍に拡大した。

アマゾン、Flipkart、Mytra（インドのファッション電子商取引）、Pumaを含む会社は、2歳以下の赤ちゃんに特化した製品ラインと新米の両親に向けたプロジェクトを発表していることが分かった。また、インドの二線と三線都市を中心にしたベビーブランドがプラットフォームに進出している。

以前インドでは、一般的な家庭では小型店からベビー衣料（例えば、ベビー服、ワンピース、下着）を購入する習慣があり、富裕層はブランド衣料を購入していた。両収入家庭の増加とミレニアル世代の両親のブランドへの追求に伴い、彼らは自分の子供が流行に追いつくことを望んでいることや、ソーシャルメディアプラットフォーム上の「子供を干す」波が、ブランドの服を買う風潮を助長し、市場の拡大を推進している。

インドの0～4歳の子どもの数は約1億2000万人であることから、小売業者は、インドのベビー衣料市場の成長速度が子ども服市場の成長速度に近づいているとみている。巨大な消費者層は、ベビー衣料を小売業者が奪い合うもう一つの拠点にしている。

Mytra JabongのAmar Nagaram責任者は、「プラットフォーム上のベビーカテゴリーは今年多くのお客様を引きつけている。上半期の乳幼児細分化市場は前年に比べて3桁の成長を遂げた。売上高の55%以上が二線以外の都市から来ている」と話した。

マイナには40の専属ブランドと100のエスニックブランドがあり、その中にはベビーウェア製品ラインが含まれています。Myntraは間もなく、オーガニック衣料ブランドとベビー冬服シリーズをラインアップする予定だ。

ベビー服（0〜2歳）の使用期間は約6カ月で、子供服（3〜14歳）より相対的に低かった。そのため、新生児の両親の買い物頻度が相対的に高く、これは売り手にとってもメリットです。

9夜祭（Durga Puja）の到来で、Flipkart上の子供民族衣装と祝日衣装の売り上げが2倍に増えた。このプラットフォームは現在、USポロ、Gini&Jony、Crocsなどの専属ブランドと自家ベビーブランドMiss&Chiefを持っている。また、Flipkartは各ライン都市の子供服市場を拡大するための保護者クラブ計画を発表した。

Flipkart FashionのDev Iyer副社長は、「ベビーファッションの売上高は前年同期比100%増加した。二線と三線都市が主な成長動力であり、その主な市場にはカナタカ州（Karnataka）、マハラシュトラ州（Maharashtra）、西ベンガル州（West Bengal）、北方国（Uttar Pradesh）がある」と述べた。

コンサルティング会社Euromonitor（欧叡国際）のデータによると、インドの0-14歳の子供服市場は2018年から2023年にかけて17.9%の複合年成長率で成長する見通しで、現在主導的な地位を占めている紳士服（14.6%）と婦人服カテゴリー（12.6%）よりも速い。

インドの乳幼児服の規模は2016年の57億9000万ルピー（約8282万ドル）から2019年の89億5000万ルピー（約1億2800万ドル）に増加したと試算されている。この細分化された市場の成長潜在力のため、過去数年間、Gap、Zara、Carter、Mothercareなどの多くの国際ブランドがインド市場に進出してきた。

アマゾンのスポークスマンは、「現在、インドのベビー衣料市場は基本的に混乱しており（独占的な局面はまだ現れていない）、ブランド競争は激しくなく、主に第三者の売り手ブランドが主導している。また、消耗品とベビー用品事業の顧客が大量に重なっていることが分かったため、私たちにとっても大きなチャンスだ」と述べた。